漫画家まどの一哉ブログ
「大和路・信濃路」 堀辰雄
読書
「大和路・信濃路」堀辰雄 作
以前「風立ちぬ」を読んで、そのあまりの美しさに世界文学だ!と思ったもので、このエッセイ集にも期待したが、やはり小説作品のような磨き抜かれた文体ではなく、普通の文章だった。普通というのもなんだが、作者の実体験がたちどころに伝わる文章だった。芥川龍之介や室生犀星に私淑するところを読むと、作者の世代的ポジションがわかって面白い。いずれも好きな作家の周辺なので、好みというものかもしれない。
軽井沢をうろうろ、大和路をうろうろ、信濃路をうろうろとするが、これもいたって普通の観察日記であるが、読んでいるこちら側に知識がない。もちろん構想中の作品について並行してぼんやりと考えている。また更級日記・伊勢物語など古典に親しみながら、これも構想中の作品について考えている。創作の秘密公開のような内容である。そして読んでいるこちら側に古典の知識がないのである。
「大和路・信濃路」堀辰雄 作
以前「風立ちぬ」を読んで、そのあまりの美しさに世界文学だ!と思ったもので、このエッセイ集にも期待したが、やはり小説作品のような磨き抜かれた文体ではなく、普通の文章だった。普通というのもなんだが、作者の実体験がたちどころに伝わる文章だった。芥川龍之介や室生犀星に私淑するところを読むと、作者の世代的ポジションがわかって面白い。いずれも好きな作家の周辺なので、好みというものかもしれない。
軽井沢をうろうろ、大和路をうろうろ、信濃路をうろうろとするが、これもいたって普通の観察日記であるが、読んでいるこちら側に知識がない。もちろん構想中の作品について並行してぼんやりと考えている。また更級日記・伊勢物語など古典に親しみながら、これも構想中の作品について考えている。創作の秘密公開のような内容である。そして読んでいるこちら側に古典の知識がないのである。
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