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「知性の罠」なぜインテリが愚行を犯すのか デビット・ロブソン

「知性の罠」なぜインテリが愚行を犯すのか
デビット・ロブソン 著
(日経ビジネス文庫・土方奈美 訳)

ノーベル賞クラスの知性を持つ人物が占星術や非科学的な陰謀論を信じ込む。高IQの人間のたどる平凡な人生。卓越した技能者ばかり集めたチームが結果を出さない。など知性の陥る罠を明かす。

知能の高さと合理的思考力との相関はないみたいで、かのコナン・ドイルが合理性障害で、心霊現象や妖精まで信じ込んで熱心に触れまわっていたのが面白い。ダークマターやグルーオンの研究で先端をいく物理学者がロマンス詐欺に引っかかって麻薬を運ばされてしまうが、これはよくある超エリート学者の世間知らずではないかな。

サンクコストバイアス(埋没費用効果)で、間違ってていても絶対軌道修正しない。アインシュタインの統一理論やエジソンの直流送電網などもそんなところがあったと言えるようだ。強靭な意志と情熱が自説を曲げないだけのために使われる。この対局としてベンジャミン・フランクリンなどの知的謙虚さや心の広さが優れたリーダーとして挙げられる。

天才ばかりのチームはかえって生産性が下がることを、天才のいないアイスランドのサッカーチームの例をあげておもしろかった。ヨーロッパ選手権でイングランドを撃破。人の意見を聞かないエリートチームに比べて、誰もが平等にに発言できるチームが結果を出す。また誰も逆らえない有名なトップリーダーの指示にしたがって、引き返せないゆえの災難や事故を招く。

さすがに日経ビジネス文庫だけあって、具体的に社会でチームが結果を出すことを基本に書かれている。
自分などは失敗を恐れる硬直マインドセットをおおいに持っているが、知的好奇心はあるのでなんとか成長できるかもしれない。

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