漫画家まどの一哉ブログ
「ロシア革命」破局の8か月 池田嘉郎
読書
「ロシア革命」破局の8か月
池田嘉郎 著
ソビエト文学読むならもうちょっとロシア革命について知らないとな。というわけで、二月革命から十月革命へ至る間の破局の8か月を学習。ガキの頃レーニン伝を読んでうっすら得た知識以外何も知らないに等しい自分だが、なるほど勝利したボリシェヴィキ目線の歴史著述ではない、崩壊した臨時政府の内幕とはこういうものだったのか。順序立てて書いてあるのは解りやすいが、正直各政党の誰それのポジションなど、ノートに書きつけながらちゃんと勉強しないとわからないな。
これだけ趣旨の違う政党が集まった連立内閣の運営がたいへんなのは仕方がない。対外的には戦争を遂行しながら、資本家及び民衆の意向にも配慮しなければならないという離れ業。結局最終的にはレーニンの強権的な手段にたどり着くが、その世界初の社会主義国が出来るまでのゴタゴタの8か月は、現代の我々の感覚でも理解出来る政治の世界だと感じた。この後のプロレタリアート独裁が想像もつかない世界。
ナボコフの父親や「蒼ざめた馬」のロープシンが出てくる。
「ロシア革命」破局の8か月
池田嘉郎 著
ソビエト文学読むならもうちょっとロシア革命について知らないとな。というわけで、二月革命から十月革命へ至る間の破局の8か月を学習。ガキの頃レーニン伝を読んでうっすら得た知識以外何も知らないに等しい自分だが、なるほど勝利したボリシェヴィキ目線の歴史著述ではない、崩壊した臨時政府の内幕とはこういうものだったのか。順序立てて書いてあるのは解りやすいが、正直各政党の誰それのポジションなど、ノートに書きつけながらちゃんと勉強しないとわからないな。
これだけ趣旨の違う政党が集まった連立内閣の運営がたいへんなのは仕方がない。対外的には戦争を遂行しながら、資本家及び民衆の意向にも配慮しなければならないという離れ業。結局最終的にはレーニンの強権的な手段にたどり着くが、その世界初の社会主義国が出来るまでのゴタゴタの8か月は、現代の我々の感覚でも理解出来る政治の世界だと感じた。この後のプロレタリアート独裁が想像もつかない世界。
ナボコフの父親や「蒼ざめた馬」のロープシンが出てくる。
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