漫画家まどの一哉ブログ
「風土記の世界」 三浦佑之
読書
「風土記の世界」三浦佑之 著
たまには古代史もよかやろ。
713年、律令政府の命令によって各国で書かれたはずの風土記は、実際には提出まで年月をかけてうやむやになっており、現在確認されているものは「常陸国風土記」「出雲国風土記」「播磨国風土記」「豊後国風土記」「肥前国風土記」とその他逸文だけのようだ。それぞれの風土記がその成立年代によって、律令政府と「日本書紀」の影響をどれだけ受けているか、意識しているかが違う。
その風土記の中からヤマトタケルを中心とした天皇の動きや、地名由来の神話などを紹介。古代史に疎い自分でも神話は楽しく読める。特に出雲は律令政府にまつろわない固有の神話をもっている土地柄で、日本海を行き来する独自の文化圏が面白い。
「古事記」と「日本書紀」の違いについては著者独自の視点で紹介されていて、そもそもの定説とされているものを知らなくても勉強になったのかもしれない…。
「風土記の世界」三浦佑之 著
たまには古代史もよかやろ。
713年、律令政府の命令によって各国で書かれたはずの風土記は、実際には提出まで年月をかけてうやむやになっており、現在確認されているものは「常陸国風土記」「出雲国風土記」「播磨国風土記」「豊後国風土記」「肥前国風土記」とその他逸文だけのようだ。それぞれの風土記がその成立年代によって、律令政府と「日本書紀」の影響をどれだけ受けているか、意識しているかが違う。
その風土記の中からヤマトタケルを中心とした天皇の動きや、地名由来の神話などを紹介。古代史に疎い自分でも神話は楽しく読める。特に出雲は律令政府にまつろわない固有の神話をもっている土地柄で、日本海を行き来する独自の文化圏が面白い。
「古事記」と「日本書紀」の違いについては著者独自の視点で紹介されていて、そもそもの定説とされているものを知らなくても勉強になったのかもしれない…。
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