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漫画家まどの一哉ブログ

   
「金毘羅」 笙野頼子

「金毘羅」
笙野頼子 作
集英社(2004年)

自身が実は金毘羅神であることに思い至った自伝的小説。自在に習合をくり返す金毘羅でありながら人間の女(ほんとうは男)である作者とは?

幼き頃から家族内での自分の在り方や両親からのあつかい、学校での立ち位置など。やはり人間10人いれば10人の環境と条件があり、こんな生い立ちも普通にあるだろうなと思う。いわゆる女子的可愛げのない女子もたくさんいるわけで、しかし実は金毘羅だったのだからちょっと違うか?

ワニであり蛇である金毘羅大権現とはどういうものか、神仏習合から伊勢神宮と対立するその立場を解き明かし、伊勢朝熊山や千葉佐倉での存在までが、おなじみのカオス的な書き様でさんざん繰り広げられるが、この神様探求に正確に追いついてゆくのはたいへんだ。なにせ長さ1000キロの大蛇が列島を這います。

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