漫画家まどの一哉ブログ
「ブロディーの報告書」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス
読書
「ブロディーの報告書」
ホルヘ・ルイス・ボルヘス 作
再読。ボルヘスはなにが苦手かと言うと、解説にもあったとおりその再話者・注解者としての話法であって、お話の中に浸り切ってしまいたい読者としてはその楽しさがないところだ。いわゆる衒学的な手触りはこの方法ならではのものかもしれないが、快楽の種類が自分の好みとはちょっと違う。
この短編集はそういった「伝奇集」や「不死の人」と違って、オーソドックスな小説の方法で書かれていて、南米の荒くれ者・無法者のやらかしをいろいろと描いて愉快だ。ただそれでもどこかで話者ボルヘスが語っていますという、一歩引いたような感覚を感じてしまうが、これはたぶん自分の思い込みであろう。
「マルコ福音書」という作品が恐ろしいオハナシ。
「ブロディーの報告書」
ホルヘ・ルイス・ボルヘス 作
再読。ボルヘスはなにが苦手かと言うと、解説にもあったとおりその再話者・注解者としての話法であって、お話の中に浸り切ってしまいたい読者としてはその楽しさがないところだ。いわゆる衒学的な手触りはこの方法ならではのものかもしれないが、快楽の種類が自分の好みとはちょっと違う。
この短編集はそういった「伝奇集」や「不死の人」と違って、オーソドックスな小説の方法で書かれていて、南米の荒くれ者・無法者のやらかしをいろいろと描いて愉快だ。ただそれでもどこかで話者ボルヘスが語っていますという、一歩引いたような感覚を感じてしまうが、これはたぶん自分の思い込みであろう。
「マルコ福音書」という作品が恐ろしいオハナシ。
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