漫画家まどの一哉ブログ
「タルキニアの小馬」 マルグリット・デュラス
読書
「タルキニアの小馬」
マルグリット・デュラス 作
地中海の避暑地に長期バカンスを楽しむ友人夫婦たち。毎年訪れる場所だが今年はことのほか暑く、やや飽きが来た感じである。事件といえば山の上で地雷処理作業中の青年があやまって爆死し、その祖父母が爆破で壊れた作業小屋に留まったまま死亡届にサインをしようとしないこと。また素敵なモーターボートを操る男が主人公たちに同行し、主人公の女性に想いを寄せるようになる。
ものごとが大きく動きだすこともなく、日頃の人間関係上のいろいろな思いが対話体の表現でつづくが、決裂に至るような重大事にもならずに終わってしまう。
個人的にはほとんど興味を惹かれない内容だが、この対話体の読みやすさにつられてスルスルと読んでしまった。彼らがしゃべっていることが面白いかといわれるとまったくそんなことはないのだが、不思議な感覚だ。
女中にしては自己主張の強い女中が出てきて、主人公たちからは悪し様に言われているが、彼女のどこがいけないかまったくわからない。ここでの作者デュラスの意図がわからない。
「タルキニアの小馬」
マルグリット・デュラス 作
地中海の避暑地に長期バカンスを楽しむ友人夫婦たち。毎年訪れる場所だが今年はことのほか暑く、やや飽きが来た感じである。事件といえば山の上で地雷処理作業中の青年があやまって爆死し、その祖父母が爆破で壊れた作業小屋に留まったまま死亡届にサインをしようとしないこと。また素敵なモーターボートを操る男が主人公たちに同行し、主人公の女性に想いを寄せるようになる。
ものごとが大きく動きだすこともなく、日頃の人間関係上のいろいろな思いが対話体の表現でつづくが、決裂に至るような重大事にもならずに終わってしまう。
個人的にはほとんど興味を惹かれない内容だが、この対話体の読みやすさにつられてスルスルと読んでしまった。彼らがしゃべっていることが面白いかといわれるとまったくそんなことはないのだが、不思議な感覚だ。
女中にしては自己主張の強い女中が出てきて、主人公たちからは悪し様に言われているが、彼女のどこがいけないかまったくわからない。ここでの作者デュラスの意図がわからない。
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