漫画家まどの一哉ブログ
「幻燈11」雑感
つげ忠男「曼陀羅華奇譚」の後編が60ページの大作であった。体力の衰えなどまるで感じさせない筆力です。そうか、忠男さんは最初の構成をせずに、いきなり一コマ目から描き始めるのか。それで出来上がるのは、人物に語らせる事がいっぱいあるからかな?この作品は語らせる事が多いせいか、大きいコマが少ないな。
うらたさんの「ホットケーキ」が、かわいらしくて楽しかった。これなら他誌(一般商業誌)でも充分読者に喜んでもらえるはずだが、「幻燈」を読んでいる編集者なんていないからな。
同じように角南さんの「水辺の憂鬱」も、まったく前衛的でなく短編ドラマとして良く出来た素直に読めるもの。コマ数をたっぷり余裕を持って使っているので、すらすらと頭に入ってくる。この作品も内容的には他誌でも充分楽しんでもらえると思うが、表現の質が違うんだろうなあ。
その他はまったく「幻燈」ならではのもの。特におんち作品のぶっとび具合が気持ちいい。しかもちゃんと計算されている。山田さんは少女を描かないほうが、自分は好きだ。1コマ目のベッドに寝ている絵が、グッグッグッとくる。
菅野さんの作品で冒頭、腰を痛める漫画家の姿。座敷じゃだめだよ、イスにしなきゃ。
http://a.sanpal.co.jp/hokutoh/information/
うらたさんの「ホットケーキ」が、かわいらしくて楽しかった。これなら他誌(一般商業誌)でも充分読者に喜んでもらえるはずだが、「幻燈」を読んでいる編集者なんていないからな。
同じように角南さんの「水辺の憂鬱」も、まったく前衛的でなく短編ドラマとして良く出来た素直に読めるもの。コマ数をたっぷり余裕を持って使っているので、すらすらと頭に入ってくる。この作品も内容的には他誌でも充分楽しんでもらえると思うが、表現の質が違うんだろうなあ。
その他はまったく「幻燈」ならではのもの。特におんち作品のぶっとび具合が気持ちいい。しかもちゃんと計算されている。山田さんは少女を描かないほうが、自分は好きだ。1コマ目のベッドに寝ている絵が、グッグッグッとくる。
菅野さんの作品で冒頭、腰を痛める漫画家の姿。座敷じゃだめだよ、イスにしなきゃ。
http://a.sanpal.co.jp/hokutoh/information/
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