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「マックス・ヴェーバーの哀しみ」(mixiに同じ)
読書
「マックス・ヴェーバーの哀しみ

羽入辰郎 

社会学の巨人マックス・ヴェーバーが、実は「一生を母親に貪り喰われた男」であったことを解き明かした一冊。
ヴェーバーの母親は熱狂的なカルヴィニスト(プロテスタントの一種)で、子供たちにとっては恐怖の存在。逆に父親は楽天的で現実的な資本家。ヴェーバーはほんとは嫌いな学者にまでなって、母に愛してもらいたく努力するのだが、母親は息子の名声を利用するだけで、父親への抵抗も息子を利用する始末。
このヴェーバーの努力は無意識下に行われ、母親の嫌うタイプの恋人には求婚もせず、精神の不安定をワーカーホリックとなってやりすごし、迎えた新妻とはセックスレス。哀れ、ほんとうは父親のように生臭く堂々と生きたかったヴェーバーは、母親の敷いたレールから一歩も逃れられずに短い一生を終えるという、現代社会にいくらでもみられるハナシだ。

ヴェーバーの名著「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を初読したとき、なんて面白いんだと感動したものだが、後年読み返してみるとまるで退屈だった。そんな経験を持つワタクシとしては、社会学の本格的な土俵より、こういった周辺記事みたいなもののほうが愉快かもしれない。ヴェーバーの生涯を研究している学者はたくさんいるようだが、この著作が正解か不正解かはこの際どっちだってよくて、読み物として痛快であれば私には正解である。

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