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「心は存在しない」 毛内 拡

「心は存在しない」
毛内 拡 著
(SB新書)

ふだん我々が心と感じているものはなにか、脳の働きから解説する。

読み終わっての感想はやはり心は存在しているんだなというものだった。例えばストレス応答が強い情動喚起となり感情を生成、生き残るための記憶が強く脳に刻印される。この強い感情が心を感じる時である。さまざまな外部刺激に対して自己を一貫して一定のものに保とうとするホメオスタシス。これが心が働いている状態である。

これらは全て心や意識というものが脳の働きによって感じられることの解説であって、なんとなく普段から感じていた感覚と合致し納得がいく。心というものをほぼ感情と考えているからといって脳の働きでないわけないのであるから、ようやくその証明を得た感覚だ。心はしっかりと脳が働いていることであり、生きていること同意だと思う。

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