漫画家まどの一哉ブログ
「アックス76」読もう!
mixi日記より転載
特集「比嘉慂」
不勉強ゆえこの漫画家を知らなかった。
ヘタウマでもなくウマウマでもなく、あるとすれば素朴派とでもいうべき作風である。
もちろん内容が素朴という意味ではなく、絵が素朴。それだけに作品全体にまっすぐなものを感じてしまう。まっすぐというのは褒め言葉であるとは限らないが、この人の場合イヤミなしで使える。
沖縄という土地は、何を描いても否が応でもいろんな問題が透けて見えてしまうが、ヘタすると学習漫画のようなものに寄ってしまいそうで、それだけに扱いがたいへんだ。さすがにしっかりこなしていて、面白く読めた。
戦争・沖縄・ヒロシマナガサキなどをテーマにした小説は、けっこう好きで読んできたが、たんなる社会問題を提議するだけのものならば、捨てて来た。比嘉さんも「問題提議で終わるものは違う」と言っているが、そのとおり。魂に触れてもらわないといけない。
手塚・水木・つげ義春を基本とするのは、自分と同じです。
藤宮さんが作品化している近代文学は、自分も多く接してきたので気持ちよく読める。昔の文庫本のインクの臭いを思い出すような漫画。ぜひこのシリーズだけでネコなしで一冊にまとめてもらいたい。
「筋子」がついに本来のダークサイドにやってきた。漫画評論家の皆さんはぜひ「筋子」に挑戦して、漫画家をうひゃっ!と言わせてほしい。
巻頭特集が終わると、わたしの「光の使い手」(16p)です。お楽しみください。
特集「比嘉慂」
不勉強ゆえこの漫画家を知らなかった。
ヘタウマでもなくウマウマでもなく、あるとすれば素朴派とでもいうべき作風である。
もちろん内容が素朴という意味ではなく、絵が素朴。それだけに作品全体にまっすぐなものを感じてしまう。まっすぐというのは褒め言葉であるとは限らないが、この人の場合イヤミなしで使える。
沖縄という土地は、何を描いても否が応でもいろんな問題が透けて見えてしまうが、ヘタすると学習漫画のようなものに寄ってしまいそうで、それだけに扱いがたいへんだ。さすがにしっかりこなしていて、面白く読めた。
戦争・沖縄・ヒロシマナガサキなどをテーマにした小説は、けっこう好きで読んできたが、たんなる社会問題を提議するだけのものならば、捨てて来た。比嘉さんも「問題提議で終わるものは違う」と言っているが、そのとおり。魂に触れてもらわないといけない。
手塚・水木・つげ義春を基本とするのは、自分と同じです。
藤宮さんが作品化している近代文学は、自分も多く接してきたので気持ちよく読める。昔の文庫本のインクの臭いを思い出すような漫画。ぜひこのシリーズだけでネコなしで一冊にまとめてもらいたい。
「筋子」がついに本来のダークサイドにやってきた。漫画評論家の皆さんはぜひ「筋子」に挑戦して、漫画家をうひゃっ!と言わせてほしい。
巻頭特集が終わると、わたしの「光の使い手」(16p)です。お楽しみください。
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