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漫画家まどの一哉ブログ

   
「けんかえれじい」
映画(mix過去日記より)
「けんかえれじい」
1966年
監督 鈴木清順
出演 高橋英樹・浅野順子・川津祐介

昭和10年ごろの旧制中学を舞台として、けんかばかりしている主人公達の話だが、おもしろかった。
もしこれが、経済的に自立している大人の世界ならば、ピストルなども登場して悲惨な話になるだろうが、学生間の意地の張り合い・男気の見せ合いなので愉快愉快。殺傷能力の高い手作り武器なども登場するが、そこはユーモアとして安心して見れる。

男らしさと女らしさが極端に別れていて、硬派の男達の憧れる女は、可憐な一輪の白百合が如し少女であり、マドンナであり、純然たる女性像のようなもの。「男は男らしくあれ」というのが昔の日本社会共有の建て前で、中性的なポジションがない。(ドラマではときどき男勝りのおてんばな女の子が登場するけど…。)
この極端な男と女で構成された社会が、本宮ひろ志が「男一匹ガキ大将」で憧れた世界で、つまり既に失われていた社会なのかも知れない。それとも自分が知らないだけで、相変わらずヤンキーの世界は同じような精神性なのかな?

高橋英樹は若いくせにゴツ過ぎるが、川津祐介がやはりカッコイイ(自分は川津祐介の「三回死にかけてわかったこと」という妙な本を読んだことがある)。

北一輝が登場し、二・二六事件が起こり、主人公が東京へ赴こうとするラストはかなり唐突な感じがするが、この作品が公開された当時、学生運動の時代の雰囲気から歓迎されたようだ。どんな作品もその時代の若者が共有する感覚を描いて評価される部分がある。時間が経ち、世代が変わるとさっぱりわからない。それについては、いいとも悪いとも思わないが。

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