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漫画家まどの一哉ブログ

   
答えは線に聞け
漫画を描いていて線を引く時に、その線のことをどれくらい意識するかな?
できるだけいい線が引きたいけど、いい線とはキレイな線であったり、勢いのある線であったり、詩情あふれる線であったりする。
自身の感情のあふれるままに、意識しないでペンを走らせれば、読者の心をうつ線が生まれるだろう。むかし鈴木翁二や安部慎一の描線が、かなり乱暴で未整理だった頃がある。オージさんは溢れる自分の感情を、手の速度に合わせて整理するのがまどろっこしくて、たかぶる気持ちをそのまますぐ描きたかった。てなことを言っていた。
ここには真実がある。初期衝動や立ち上がる自分の気持ちをいちばん大切する描き方。できるだけ意識を介在させずに、なまの感情をぶつけていく。それが読者の感動をよぶのだ。

翻って自分は最後まで意識的にコントロールしたいほうだ。線自体を意識するのは、ほんとうはヘンなスタンスで、できるだけ感情を活かしながらていねいに描けばそれでいい。とはいえ、手は脳より遅いので、今引いているこの線がどれくらい上手く引けつつあるか考えてしまう。このとき肝心の詩情が押さえ込まれてしまう危険性がある。
とは言え、近代日本画の伊東深水や安田靫彦などのカッチリとした描線が憧れだから仕方がない。それでいて辰巳さんのようなうらぶれた都会が描きたい。力不足すぎる。

*「Quick Japan」Vol.91で、足立守正さんが「洞窟ゲーム」を紹介してくれました。

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