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漫画家まどの一哉ブログ

   
人は蒙昧が好き
この前読んだ「霊魂だけが知っている」のなかに、こんな話がある。
ある死んだ知人の名前をコンピュータに打ち込んだ時、スペルを間違えるとスペルチェッカーが働いて、正解例が提示されるんだけど、それが「死んだ」「埋められた」「地下室」などなんで、これは死者が霊界から通信したがっているとその人は思った。
それでソフトウエアコンサルタントが調査した結果、過去の検索例とバグが原因と分かったのだが、この調査結果についてイギリス心霊研究会は、こじつけがあると発表。
著者もびっくり、「そっちをこじつけととるのか!」という話だが、それで自分がふだん感じていることに思い至った。

人間はスジの通った、論理的な、整合性のあるハナシは嫌いで、そういったものを打ち破るものが好きだ。
論理を見つけて解放感を得るタイプの人も少数いるが、そんな人は1割くらいで、多くの人は論理的な結論には納得しない。それは感情を抑えてしまうからで、実は求めているのは感情が高ぶることなのだと思う。
心霊現象について言えば、科学的な説明を聞いてもなんとなく腑に落ちないが、スピリチュアリストからカルマを理由にした説明を受けるとすとんと納得する。それは論理にいくつも穴があるからで、この穴が人間を納得させる。穴が大事。穴があるから感情の部分で理解することができる。
というふうに感情で理解したいのが人間という者で、非常にクールな論理的な説明をする人より、ただ熱意だけが見える人間や、「モーゼの指令を今確信した」と自信をもって言い出すような人間のほうが期待されている。昭和の大衆のカリスマ「イノキ・ナガシマ・ナガブチ」などの無茶ぶりが心に火をつける。
人は感情の動物。せいぜい人の気持ちを大切にしよう。

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