漫画家まどの一哉ブログ
「戦前「科学画報」小説傑作選1」
読書
「戦前「科学画報」小説傑作選1」噴飯文庫
黒死館付属幻稚園 刊
「戦前「科学画報」小説傑作選1」噴飯文庫
黒死館付属幻稚園 刊
文学フリマで買った同人誌。戦前の「科学画報」からの抜粋で、現在第3号まで発行されているうちの第1号。中河与一の名前に覚えがあったので購入。
科学小説と言っても本格的なSF小説とは違い、科学的なネタを題材にした小ミステリーもしくはユーモア小説といった具合だ。
阿部彦太郎「バチルスは語る」:コレラ菌やチフス菌などが擬人化されていて、彼らが大いに世界を席巻し人類を悲劇に陥れた時代を懐かしんで演説を行うという奇想小説。
林田弁吾「顕微鏡眼博士」:自身の肉眼を手術によって顕微鏡の如き機能を持たせた博士の話。
などが面白かった。当時の挿絵も多数。
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