漫画家まどの一哉ブログ
「マリオと魔術師」 トマス・マン
読書
「マリオと魔術師」 トマス・マン 作
「マリオと魔術師」 トマス・マン 作
「マリオと魔術師」:避暑地の村で魔術のイベントが開かれ、夜遅いけれども子供達にせがまれて見に行く。普段見知った村人や、避暑に訪れた外国人もチラホラ。魔術師は高慢な態度を芸風としており、前半はカードや失せもの探しなど通常のマジック。後半、催眠術のショーとなって術にかけられた人は否応なく踊り出してしまう。昼間ウエイターとして働くマリオは催眠術のために大勢の前で辱められてしまうが…。
えらそうな魔術師が不気味でよい。
「混乱と稚き悩み」:教授の自宅にて年長の子供達がダンスパーティを開き、学生仲間達がやってきてにぎやかな夜となる。まだ幼い子供達も加わって遊ぶが、教授の最愛の小さな女の子は、遊んでくれたお兄さんと離れるのを嫌がって泣くのだった。
大人から見た現代の若者達の風俗がえんえんと描かれてまことに退屈。
PR