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漫画家まどの一哉ブログ

   
「十三人組物語」
読書(mixi過去日記より)
「十三人組物語」
バルザック
 作

ナポレオン帝政期のパリに潜む秘密結社「十三人組」。知力・財力・行動力豊かで名望もある男達が、実は秘密結社を組織し、人知れず社会を裏面から動かしている。という設定を背景として語られる三話のオムニバス小説。実は「十三人組」は、道具立てにすぎず、ほんの少し顔を出すだけ。
第一話「フェラギュス」
第二話「ランジェ公爵夫人」
第三話「金色の眼の娘」


面白かったのは第二話「ランジェ公爵夫人」だ。
絶海の孤島に位置する修道院を訪れたモンリヴォー将軍は、そこでオルガンを演奏し、聖歌を歌うかつての恋人(ランジェ公爵夫人)を発見する。面会を許されたモンリヴォー将軍は、彼女の変わらぬ愛を確認し、必ずや彼女を奪還することを誓うが、そもそもなぜ彼女はこうして世俗との関わりを一切断つ生活に入ったのだろうか…。
話は数年前に戻る。
冒険家として名声を馳せたモンリヴォー将軍は、一躍社交界の人気者となるが、その将軍にいちばん引かれたのがランジェ公爵夫人だった。将軍のほうもランジェ公爵夫人に引かれ、その思いはしだいに真摯なものとなって行く。だが、事実上破綻状態にあるとは言え、夫人は夫のある身。また自身のプライドも手伝って、ある一線以上に将軍を迎え入れることはなく、毎夜話をするだけで退けていたのだ。
ついに将軍はそのあしらいに侮辱を感じ、復習の鬼と化して夫人との関係を絶つ。そうなってみて初めて、ランジェ公爵夫人は将軍への思いに身もだえるようになり、一途に彼を追い求めることになるが、時すでに遅く、夫人は絶望のあまり神に仕える道へ身を投じたのだった。
さて、モンリヴォー将軍は「十三人組」の仲間とともに、ランジェ公爵夫人を修道院から奪い去ることができたのでしょうか?


バルザックは銭金(ゼニカネ)の話がおもしろくて読んでいるのだが、こういう恋愛ものもけっこうよかった。
ところで第一話のなかにこんなシーンがある。
ある登場人物の馬車めがけて、建築現場のてっぺんから石材が落ちてくる。また馬車の車軸が突然折れて大事故になり、調べてみると車軸がいつのまにか折れやすいものに差し替えらいる。それでこの人物は「俺は命を狙われている!」と気付く。
というものだが、これって今でもミステリーやサスペンスでよくありますよね。バルザックが始めたのかは解らないが、昔からずーっと皆で使ってきたんだね。

追記:最近映画化されたはず。

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