漫画家まどの一哉ブログ
「科学と宗教と死」 加賀乙彦
読書
「科学と宗教と死」加賀乙彦 著
(集英社新書)
人生最終コーナーを回って自身の死について考えないものはいない。思わぬ形で突然死んでしまうことは、身の回りを見てもざらにあることである。
著者は少年時に戦争を体験し、東京拘置所医務技官として死刑囚にも接し、長年のキリスト教研究の上で洗礼も受けている。死についての言葉にはさすがに重みがあるが、ここでは読みやすくサラリと書かれている。原爆や原発、仏教とキリスト教に関する話題も、そう目新しいことが書かれているわけではない。その点やや不満は残るが、真実というものは言葉にすると平易であり、多くの人によって語られてきたように感じるのだろう。
やはり直接の体験記が胸を打つ。奥さんを突然のくも膜下出血により亡くすくだりはさすがに切迫感がある。つらい話だが老父婦にはまったく他人事ではない。自分のまわりでもこういうことはあるが、子供がいるといないでは残された人生の感覚が違うかもしれない。さてどうなるやら…。
「科学と宗教と死」加賀乙彦 著
(集英社新書)
人生最終コーナーを回って自身の死について考えないものはいない。思わぬ形で突然死んでしまうことは、身の回りを見てもざらにあることである。
著者は少年時に戦争を体験し、東京拘置所医務技官として死刑囚にも接し、長年のキリスト教研究の上で洗礼も受けている。死についての言葉にはさすがに重みがあるが、ここでは読みやすくサラリと書かれている。原爆や原発、仏教とキリスト教に関する話題も、そう目新しいことが書かれているわけではない。その点やや不満は残るが、真実というものは言葉にすると平易であり、多くの人によって語られてきたように感じるのだろう。
やはり直接の体験記が胸を打つ。奥さんを突然のくも膜下出血により亡くすくだりはさすがに切迫感がある。つらい話だが老父婦にはまったく他人事ではない。自分のまわりでもこういうことはあるが、子供がいるといないでは残された人生の感覚が違うかもしれない。さてどうなるやら…。
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