漫画家まどの一哉ブログ
「日本の伝統」の正体 藤井青銅
読書
「日本の伝統」の正体
藤井青銅 著
初詣・専業主婦・恵方巻など、古くからの伝統と思われてきたものが、案外最近始まったものであることを各方面から解説。京都ブランドや旧国名、郷土名などのイメージ戦略でいかにも伝統の品や行事らしく感じてしまうマジックが明かされる。
ただ新しいといっても明治以降近代化の過程で生まれたものも多く、たしかに古くはないが、150年も経てば伝統と言ってもべつにいいように思う。それとも伝統というとおおげさなので慣習というべきなのかもしれない。旧守的・封建的な価値観を復活させようという立場からの伝統堅持が唄われる昨今、伝統など簡単に移り変わるものだと認識することも大切だ。
「日本の伝統」の正体
藤井青銅 著
初詣・専業主婦・恵方巻など、古くからの伝統と思われてきたものが、案外最近始まったものであることを各方面から解説。京都ブランドや旧国名、郷土名などのイメージ戦略でいかにも伝統の品や行事らしく感じてしまうマジックが明かされる。
ただ新しいといっても明治以降近代化の過程で生まれたものも多く、たしかに古くはないが、150年も経てば伝統と言ってもべつにいいように思う。それとも伝統というとおおげさなので慣習というべきなのかもしれない。旧守的・封建的な価値観を復活させようという立場からの伝統堅持が唄われる昨今、伝統など簡単に移り変わるものだと認識することも大切だ。
案外新しかった平安神宮、近年盛んなよさこいソーラン祭りの由来、初詣は鉄道各社の戦略、昔はなかった結婚式、万願寺とうがらしは最近の野菜、アイヌ無縁の北海道土産の木彫り熊など、おもしろかった。
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