漫画家まどの一哉ブログ
「仰臥漫録」
読書(mixi過去日記より)
「仰臥漫録」
正岡子規
子規晩年、肺炎およびカリエスのため、病床で仰向けのまま綴った日記。
妹と母親の介助無くしては、一日も生き延び得ぬ身で、その記録の多くは、三度の食事と、服薬、包帯の交換、便通などで埋められる単調な日々だ。
死を前にすると食への執着が増大するのか、病身でありながらどんどん食う。朝だけでも飯三椀、佃煮、梅干し、牛乳一合(ココア入り)、菓子パンというのが日課。子規は菓子パン好きだったようで、毎日必ず食べる。スケッチまでしている。昼や夜は、ご飯に、さしみや芋、果物、せんべいが加わって、毎日ほぼ同じような食事がくり返される。この日記の印象は食事日記でもあるというところだ。
その他。碧梧桐ら、弟子達がひんぱんに訪れて談りあったこと。
若い頃の夢(大学を出たら、ただちに50円の給料を得る。山林を開発する仕事をする)。 一人でいる時に、ふと小刀を取って、死んでみようと考えるが、恐ろしくてできない。 病苦に負けて混乱し、「たまらん、たまらん。どうしよう、どうしよう」と叫び出したこと。 などなど。
36歳で死んだが、やはり子規は破滅型のタイプではなく、社会に適応できる編集長タイプだと思った。
「仰臥漫録」
正岡子規
子規晩年、肺炎およびカリエスのため、病床で仰向けのまま綴った日記。
妹と母親の介助無くしては、一日も生き延び得ぬ身で、その記録の多くは、三度の食事と、服薬、包帯の交換、便通などで埋められる単調な日々だ。
死を前にすると食への執着が増大するのか、病身でありながらどんどん食う。朝だけでも飯三椀、佃煮、梅干し、牛乳一合(ココア入り)、菓子パンというのが日課。子規は菓子パン好きだったようで、毎日必ず食べる。スケッチまでしている。昼や夜は、ご飯に、さしみや芋、果物、せんべいが加わって、毎日ほぼ同じような食事がくり返される。この日記の印象は食事日記でもあるというところだ。
その他。碧梧桐ら、弟子達がひんぱんに訪れて談りあったこと。
若い頃の夢(大学を出たら、ただちに50円の給料を得る。山林を開発する仕事をする)。 一人でいる時に、ふと小刀を取って、死んでみようと考えるが、恐ろしくてできない。 病苦に負けて混乱し、「たまらん、たまらん。どうしよう、どうしよう」と叫び出したこと。 などなど。
36歳で死んだが、やはり子規は破滅型のタイプではなく、社会に適応できる編集長タイプだと思った。
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