漫画家まどの一哉ブログ
「サブリミナル・インパクト」 下條信輔
読書
「サブリミナル・インパクト」
下條信輔 著
(ちくま新書)
ふだん自覚できない無意識の情動的な認知。潜在する心の働きが我々の意識に先んじて働く様子を消費や政治、創造性など様々な視点で分析する。
やはり意識して考えていることより、快・不快の感情がベースにあるだろうとは思っているが、自分が無意識のうちにどの程度思考のバイアスを受けているか知っておきたい。
「サブリミナル・インパクト」
下條信輔 著
(ちくま新書)
ふだん自覚できない無意識の情動的な認知。潜在する心の働きが我々の意識に先んじて働く様子を消費や政治、創造性など様々な視点で分析する。
やはり意識して考えていることより、快・不快の感情がベースにあるだろうとは思っているが、自分が無意識のうちにどの程度思考のバイアスを受けているか知っておきたい。
脳の古い部分に分け入って報酬による「快」の働きを確かめ、情動とはなにかについて解説。しかしこの辺りのみを専門的に詳述することは避け、我々の日常社会の中でその具体例を発見していくので読みやすい。
コマーシャリズムでとられている商品を消費者の脳に記憶させる方法や、マスコミを操作して誘導する政治的報道など、現代社会ですでに多用されている潜在的情動への刷り込みも、良し悪しは置くとしても今後避けられない発達を続けるであろうこと。これには納得せざるをえない。
きわめてオリジナルに見える発見・発明・クリエイティブも、社会全体で感じている暗黙知を背景にして生まれてくる仕組みはおもしろかった。
コマーシャリズムでとられている商品を消費者の脳に記憶させる方法や、マスコミを操作して誘導する政治的報道など、現代社会ですでに多用されている潜在的情動への刷り込みも、良し悪しは置くとしても今後避けられない発達を続けるであろうこと。これには納得せざるをえない。
きわめてオリジナルに見える発見・発明・クリエイティブも、社会全体で感じている暗黙知を背景にして生まれてくる仕組みはおもしろかった。
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