漫画家まどの一哉ブログ
「アフォーダンス入門」 佐々木正人
「アフォーダンス入門」
佐々木正人 著
(講談社学術文庫)
動物も植物もこの世界に誕生すると同時に、自分の存在する環境の条件を受け取って成長する。アフォードとは何か。
アメリカの心理学者ジェームズ・ギブソンによって提唱された生態心理学。目からウロコの内容だった。なるほど人間も動物のように言葉をもたないものとして考えればわかりやすいかもしれない。我々は重力を感じ地面を感じて安定を確保し、音や光や熱を感じて位置や距離を把握している。湿度や匂いも同じだ。
物質表面の反射光の変化、手にしたものを振った時の重さや振動などで、自分の動く速さや、物の長さなどがわかる。これは植物から昆虫まで共有しているもので、知能やその発達とは関係がなく、五感からの刺激を脳がキャッチして意図や意志を育むというものでもない。
なにより人間を含む動物は個別の意識が脳内で出来上がる前に、同じ環境を共有している存在であり、同じ土壌では同じように植物が根を伸ばすレベルで生き始めるのだ。人間はまわりからアフォードされて生きている。
といった曖昧な理解でご勘弁を…。
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