漫画家まどの一哉ブログ
「第三の男」
映画
「第三の男」 1949年 イギリス
監督 キャロル・リード
出演 ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ
子どもの時、淀川長治の日曜洋画劇場で観覧車のシーンを垣間見た記憶があって、今回観たのはそれ以来だが、やはり記憶とは違うもんだ。なにか地面に落ちた眼鏡のレンズ越しに人物をとらえていた記憶があったが、別の映画だったようだ。それでも殺人事件が起きるかも知れないくらいの緊迫した場面で、ワザと使われる軽快な音楽。この裏腹な効果は予想通りだった。巷間、その観覧車のシーンが有名でラストシーンのように思っていたが、ラストは長々とした下水道での逃走シーンだった。これはやや冗長な気がした。
「第三の男」とはつまり事件の現場にもう一人目撃者がいたらしいが、だれもそんなヤツはいなくて二人だけだったと証言するという謎からきたタイトルである。はたして「第三の男」の男は誰だったのか?という謎解き的な面白さは、グレアム・グリーンの原作を読むと感じられるのかもしれない。映画でのストーリーのバランスは、謎が解けてからに置かれていて、それは女を裏切るか、女はそれでも男を信じ続けるのかという部分を描きたかったからだろう。
ジョセフ・コットンもオーソン・ウェルズも顔立ちが個性的で説得力がある。警官は正義漢だが細い口ひげをはやしているのでイヤなヤツにみえた。
「第三の男」 1949年 イギリス
監督 キャロル・リード
出演 ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ
子どもの時、淀川長治の日曜洋画劇場で観覧車のシーンを垣間見た記憶があって、今回観たのはそれ以来だが、やはり記憶とは違うもんだ。なにか地面に落ちた眼鏡のレンズ越しに人物をとらえていた記憶があったが、別の映画だったようだ。それでも殺人事件が起きるかも知れないくらいの緊迫した場面で、ワザと使われる軽快な音楽。この裏腹な効果は予想通りだった。巷間、その観覧車のシーンが有名でラストシーンのように思っていたが、ラストは長々とした下水道での逃走シーンだった。これはやや冗長な気がした。
「第三の男」とはつまり事件の現場にもう一人目撃者がいたらしいが、だれもそんなヤツはいなくて二人だけだったと証言するという謎からきたタイトルである。はたして「第三の男」の男は誰だったのか?という謎解き的な面白さは、グレアム・グリーンの原作を読むと感じられるのかもしれない。映画でのストーリーのバランスは、謎が解けてからに置かれていて、それは女を裏切るか、女はそれでも男を信じ続けるのかという部分を描きたかったからだろう。
ジョセフ・コットンもオーソン・ウェルズも顔立ちが個性的で説得力がある。警官は正義漢だが細い口ひげをはやしているのでイヤなヤツにみえた。
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