漫画家まどの一哉ブログ
「無意識の構造」 河合隼雄
「無意識の構造」
河合隼雄 著
(中公新書)
中公新書の名著改版シリーズ。ユング心理学をわかりやすく解説して、日本人ならではの自己のあり方に迫る。
自分も当然ユング心理学には素人なのだが、ここでいうペルソナと影、夢判断、アニマとアニムス。などなど例に挙げられているほど極端な意識と無意識の差は感じていなかった。一応一般社会人なのでペルソナともあるが、必要最小限の付き合いにとどめて、どこへ出ても他人ごとのような態度でいるからかもしれない。
また昔から男社会がきらいで、女性の友達もできるし、あらためてアニマやアニムスについて発見する感覚もなかった。人間は男女が渾然としたものだという感覚だ。あらゆる動物と同じように子孫を残すにあたって役割を分担するものだ。それより不思議なのは元型であり、これは意識で知ることができない。どうしようもない。
内面を分析し自我を意識することとはまったくちがう。自我に加えて無意識の部分を含んだ全体が自己ということらしい。しかしマンダラ図の話は私の趣味に合わず全く理解できない。東洋人のほうが西洋人より自然なかたちで自己を確立しているとのことだが、それなら自分も自然にしていればいいのかもしれない。これでいいのだ。
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