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漫画家まどの一哉ブログ

   
「漫画雑誌 架空 No.14」

3年ぶりの「架空」


斎藤潤一郎作品は常に、社会の底辺に潜むルサンチマンを社会的視点を抜きにして畸形化したようなもので、方法がストーリー説明的ではないのが確かにつげ以降の表現を受け継いでいる。会話とコマ運びも独特のリズムがあって心地が良い。坂道を上がってくる描写がおもしろい。


川勝徳重作品は愉快なタヌキの漫画。いちばん面白かったコマは「このタヌキやけに固いぞ!!」というところ。同じ川勝徳重による赤瀬川原平論。桜画報の寓話性についてはたしかにそのとおりで、赤瀬川先生は宮武外骨を通過して漫画に接近した人だから、やはり風刺漫画のフォルムを使うのが面白かったのではないか。自分もアックスの特集で書いたとおり、「烏口」のころの絵がいちばん美しいと思う。


勝見華子作品は安部慎一へのオマージュである。背景を省略してトーンで処理することにより読みやすくなっている。惜しむらくはやっぱり最後にどーんと大コマで阿佐ケ谷の風景があって終わるのが、アベシン流の王道ではなかろうか。


新人の作品は泥臭くてシュールっぽくて、まるで60年代のガロを見ているようだ。なぜだろうか。ひとつの趣味だろうか。


私は短いものですが、かつてQJ用に描いた未発表作を掲載しています。


通販希望の方は川勝氏へDMなされよ。
今のところタコシェ・模索舍などにあるよ。

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