漫画家まどの一哉ブログ
「砂漠が街に入りこんだ日」 グカ・ハン
読書
「砂漠が街に入りこんだ日」グカ・ハン 作
(リトルモア)
韓国出身の若き才能が母語を離れフランス語で書いた様々な人生の営み。日常と非日常の間を行き来する短編集。
オビ文にあるような「鮮烈、絶賛、大事件」とまでは思わないが、文章の瑞々しさのせいか読んでいて快感がある。なぜおもしろいのか不思議だったが確かにおもしろい。どの短編も日常あるあるや人生の共感を求めるものではないところが、個人的にはいい印象だ。
幼い頃から数台のテレビ・ラジオつけっぱなしの環境で育ち、イヤホンで唯一の聴覚を得る女性。いつのまにかホームレスとなり、使われなくなった高い塔の上から街の様子を見下ろして暮らしている男。
その他よく読むとどの作品もアイディアルで着眼点がおもしろく、ただ市井の人々をそのまま書くというところがない。平凡な人生もなかなかに非凡なのだ。
「砂漠が街に入りこんだ日」グカ・ハン 作
(リトルモア)
韓国出身の若き才能が母語を離れフランス語で書いた様々な人生の営み。日常と非日常の間を行き来する短編集。
オビ文にあるような「鮮烈、絶賛、大事件」とまでは思わないが、文章の瑞々しさのせいか読んでいて快感がある。なぜおもしろいのか不思議だったが確かにおもしろい。どの短編も日常あるあるや人生の共感を求めるものではないところが、個人的にはいい印象だ。
幼い頃から数台のテレビ・ラジオつけっぱなしの環境で育ち、イヤホンで唯一の聴覚を得る女性。いつのまにかホームレスとなり、使われなくなった高い塔の上から街の様子を見下ろして暮らしている男。
その他よく読むとどの作品もアイディアルで着眼点がおもしろく、ただ市井の人々をそのまま書くというところがない。平凡な人生もなかなかに非凡なのだ。
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