漫画家まどの一哉ブログ
「死に行く人魚」
読書(mixi過去日記より)
「死に行く人魚」(戯曲)
国枝史郎 作
とある領主の館。その夜は各地から名うての音楽家が集まり、演奏の腕を競い合って勝ち残った者に、領主の寵愛する女子(おなご)が与えられる趣向だった。
しかし、その実領主の目的は、かつて我が妻を竪琴のしらべとともに奪い去り海に葬った、紫の袍を着た音楽家(実は魔法使い)をおびき寄せること。ところがその女子も既にかつて、同じ悪魔に呪いをかけられていたのだ。女子を救い出すべく、館の公子(おうじ)は「死に行く人魚」の歌を奏で、魔法使いの「暗と血薔薇」の歌と闘うが、女子は操られるように魔法使いに引かれて行く…。
「神州纐纈城」など奇想伝奇小説が有名な国枝史郎。こんな短編戯曲もやはり国枝ワールド全開で、酔いしれるような耽美・幻想世界は変わらなかった。始めから終わりまで、スキのない異世界に浸ることが出来るが、その間、圧倒的に濃密な耽美モードに呼吸困難になります。
「死に行く人魚」(戯曲)
国枝史郎 作
とある領主の館。その夜は各地から名うての音楽家が集まり、演奏の腕を競い合って勝ち残った者に、領主の寵愛する女子(おなご)が与えられる趣向だった。
しかし、その実領主の目的は、かつて我が妻を竪琴のしらべとともに奪い去り海に葬った、紫の袍を着た音楽家(実は魔法使い)をおびき寄せること。ところがその女子も既にかつて、同じ悪魔に呪いをかけられていたのだ。女子を救い出すべく、館の公子(おうじ)は「死に行く人魚」の歌を奏で、魔法使いの「暗と血薔薇」の歌と闘うが、女子は操られるように魔法使いに引かれて行く…。
「神州纐纈城」など奇想伝奇小説が有名な国枝史郎。こんな短編戯曲もやはり国枝ワールド全開で、酔いしれるような耽美・幻想世界は変わらなかった。始めから終わりまで、スキのない異世界に浸ることが出来るが、その間、圧倒的に濃密な耽美モードに呼吸困難になります。
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