漫画家まどの一哉ブログ
「桜の園」 チェーホフ
読書
「桜の園」
チェーホフ 作
故郷の邸宅と桜の園を手放すことになった没落貴族夫人を主人公に、娘達と弟や使用人・知人達との最後の日を描いた名作。
主人公のラネーフスカヤ夫人が故郷の家に帰ってきてから、翌日買い取られた家を手放して旅立つまでが一直線に進む。ストーリー上の作為的な変化がないのだが、これも無為無策の夫人とその弟を描く上では納得できる展開だ。友人の実業家が早急に土地を別荘用に貸して運用することを勧めるも、ぼんやりとしたまま本気で手を打とうとしない。この現実的な実業家とのんきな浮世離れした貴族達とのやりとりが迫真のおもしろさ。
夫人「じゃ、どうすればよろしいの?ちゃんと教えてくださいな」
実業家「毎日毎日お教えしてるじゃないですか。それも同じことを…」
夫人「でも別荘に別荘族なんて、低級なのよねえ、悪いけど…」
この辺りの会話がさもありなんだよ。貴族に会ったことないけど。
「桜の園」
チェーホフ 作
故郷の邸宅と桜の園を手放すことになった没落貴族夫人を主人公に、娘達と弟や使用人・知人達との最後の日を描いた名作。
主人公のラネーフスカヤ夫人が故郷の家に帰ってきてから、翌日買い取られた家を手放して旅立つまでが一直線に進む。ストーリー上の作為的な変化がないのだが、これも無為無策の夫人とその弟を描く上では納得できる展開だ。友人の実業家が早急に土地を別荘用に貸して運用することを勧めるも、ぼんやりとしたまま本気で手を打とうとしない。この現実的な実業家とのんきな浮世離れした貴族達とのやりとりが迫真のおもしろさ。
夫人「じゃ、どうすればよろしいの?ちゃんと教えてくださいな」
実業家「毎日毎日お教えしてるじゃないですか。それも同じことを…」
夫人「でも別荘に別荘族なんて、低級なのよねえ、悪いけど…」
この辺りの会話がさもありなんだよ。貴族に会ったことないけど。
PR
COMMENT