漫画家まどの一哉ブログ
「人生の隣」 安岡章太郎
読書
「人生の隣」
安岡章太郎 著
「人生の隣」というタイトルは、広津和郎が「散文芸術の位置」という文章で詩、美術、音楽といった分野に比べたときの文学の位置付けたところからとったらしい。日本文学の作家・作品について語ったエッセイ集。
安岡章太郎の文章は、これだという結論にたどり着いていないところで終わっているものが多い気がするがそこが気持ちが良い。なんとなしに気になった、思いついた取っかかりのようなものを、そのまま文章にできるのも才能のうちだなと思う。
極端に言えば小説なんてなんだかわからないもやもやしたところまで踏み込んで、何が書かれたのか書いた本人にも確信が持てないところまで描かれてないと、説明されただけになってしまって面白くない。
本格的な文芸評論はまた違うのかもしれないが、エッセイの面白さもその辺りにあるのではないか。これは私が安岡の文章が心地よくて、するすると読んでしまうからそう思うのかもしれないし、心地よさの秘密がそこにあるのかもしれない。
「人生の隣」
安岡章太郎 著
「人生の隣」というタイトルは、広津和郎が「散文芸術の位置」という文章で詩、美術、音楽といった分野に比べたときの文学の位置付けたところからとったらしい。日本文学の作家・作品について語ったエッセイ集。
安岡章太郎の文章は、これだという結論にたどり着いていないところで終わっているものが多い気がするがそこが気持ちが良い。なんとなしに気になった、思いついた取っかかりのようなものを、そのまま文章にできるのも才能のうちだなと思う。
極端に言えば小説なんてなんだかわからないもやもやしたところまで踏み込んで、何が書かれたのか書いた本人にも確信が持てないところまで描かれてないと、説明されただけになってしまって面白くない。
本格的な文芸評論はまた違うのかもしれないが、エッセイの面白さもその辺りにあるのではないか。これは私が安岡の文章が心地よくて、するすると読んでしまうからそう思うのかもしれないし、心地よさの秘密がそこにあるのかもしれない。
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