漫画家まどの一哉ブログ
「南京虫」「風呂」 マヤコフスキー
読書
「南京虫」「風呂」マヤコフスキー 作
土曜社のマヤコフスキー叢書から戯曲を2作読んだ。
「南京虫」:大火のあげく消防の放水が凍りつき冷凍保存されてしまった男。50年後に発見され復活するが、社会はあまりにも変わっていて人間扱いされない。結局希少な巨大南京虫のために血液を与えるエサでしかなかった。ああ…。
「風呂」:タイムマシンを開発し時間を自在に操ろうとするが、当局は予算を組んでくれず、頭の固い官僚とのせめぎ合いが続く。そしてついに2030年の未来社会ソビエトから燐光の女が使者としてやってくる。そのはるか以前にソビエト自体が崩壊しているとはさすがのマヤコフスキーも思わなかったか?
マヤコフスキーはソビエト新社会の闇を早くも嗅ぎ取って警告を発していたのか。それとも単に愛好するヴェルヌやウェルズの世界を踏襲したのか。いずれにせよ愉快だがやりきれないディストピアで、明るい未来でないからこそ今でも楽しめるものとなっている。
「南京虫」「風呂」マヤコフスキー 作
土曜社のマヤコフスキー叢書から戯曲を2作読んだ。
「南京虫」:大火のあげく消防の放水が凍りつき冷凍保存されてしまった男。50年後に発見され復活するが、社会はあまりにも変わっていて人間扱いされない。結局希少な巨大南京虫のために血液を与えるエサでしかなかった。ああ…。
「風呂」:タイムマシンを開発し時間を自在に操ろうとするが、当局は予算を組んでくれず、頭の固い官僚とのせめぎ合いが続く。そしてついに2030年の未来社会ソビエトから燐光の女が使者としてやってくる。そのはるか以前にソビエト自体が崩壊しているとはさすがのマヤコフスキーも思わなかったか?
マヤコフスキーはソビエト新社会の闇を早くも嗅ぎ取って警告を発していたのか。それとも単に愛好するヴェルヌやウェルズの世界を踏襲したのか。いずれにせよ愉快だがやりきれないディストピアで、明るい未来でないからこそ今でも楽しめるものとなっている。
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