漫画家まどの一哉ブログ
「ヴェニスの商人」 シェイクスピア
読書
「ヴェニスの商人」
シェイクスピア 作
元となったストーリーは1590年代のイギリスでは知られているものらしいが、そこはシェイクスピアの腕で俄然おもしろくなっているとのこと。
詩的で大仰な言い回しが多く、自然主義以降のリアリズム文芸に親しんだ経験からするとやや違和感はあるが、喋っている内容は実に人間くさくて愉快だ。なんといってもシャイロックがひときわ味がある役どころ。他に道化役のランスロットがいい。
その他青年たちはみな金も名声もあり、まことに善人で勇気と誠実さを併せ持つ言わば欠点のない美男美女で、やはり芝居の上での人物としか思えない。比べてシャイロックの喜怒哀楽は悪人ではあるにしても素直に納得がいく。しかしいくらユダヤ人だからといって、今から見るとあんまりな扱いだよ。
「ヴェニスの商人」
シェイクスピア 作
元となったストーリーは1590年代のイギリスでは知られているものらしいが、そこはシェイクスピアの腕で俄然おもしろくなっているとのこと。
詩的で大仰な言い回しが多く、自然主義以降のリアリズム文芸に親しんだ経験からするとやや違和感はあるが、喋っている内容は実に人間くさくて愉快だ。なんといってもシャイロックがひときわ味がある役どころ。他に道化役のランスロットがいい。
その他青年たちはみな金も名声もあり、まことに善人で勇気と誠実さを併せ持つ言わば欠点のない美男美女で、やはり芝居の上での人物としか思えない。比べてシャイロックの喜怒哀楽は悪人ではあるにしても素直に納得がいく。しかしいくらユダヤ人だからといって、今から見るとあんまりな扱いだよ。
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