漫画家まどの一哉ブログ
「プロテスタンティズム」 深井智朗
読書
「プロテスタンティズム」
深井智朗 著(中公新書)
1517年のマルチン・ルターの問題定義からちょうど500年。キリスト教をリフォームする目的で現れたプロテスタンティズムはその後多様な変革を続けながら世界中に広がった。現代の保守思想とリベラリズムの源流ともなるその歴史を解説。
ルター曰く、道徳的に正しい人が救われて天国に行けるのであれば、これは普通の人間には不可能である。不道徳な行いによって神との関係が壊れてしまったとしても、人間の側からこれを修復することはできない。できることはただひたすら我々の代わりに犠牲となったキリストを信仰することであり、修行や努力に意味はなく、ただ神の救いを待つことしかできない。
これこそかつて私を唖然とさせ、その後長年頭の中でくすぶり続けていた宗教思想だ。どうやって安心を得るのだろう。厳しすぎるよ。しかしこの場合神は常に個人対応で一人一人のすぐそばにいるのだと思われる。
ルターやカルヴァンから始まったプロテスタンティズムが、なぜ資本主義の源流となったのか?バプテスト他その後の洗礼主義によるさらなる改革を「新プロテスタンティズム」それ以前を「古プロテスタンティズム」と呼び、それぞれを公立小学校と私立小学校に例えた解説がじつにわかりやすい。なるほどこれならマックス・ヴェーバーのいうことも納得出来る。そして現在のドイツ社会とアメリカ社会の根底にあるものの違いが学習できるのだった。
「プロテスタンティズム」
深井智朗 著(中公新書)
1517年のマルチン・ルターの問題定義からちょうど500年。キリスト教をリフォームする目的で現れたプロテスタンティズムはその後多様な変革を続けながら世界中に広がった。現代の保守思想とリベラリズムの源流ともなるその歴史を解説。
ルター曰く、道徳的に正しい人が救われて天国に行けるのであれば、これは普通の人間には不可能である。不道徳な行いによって神との関係が壊れてしまったとしても、人間の側からこれを修復することはできない。できることはただひたすら我々の代わりに犠牲となったキリストを信仰することであり、修行や努力に意味はなく、ただ神の救いを待つことしかできない。
これこそかつて私を唖然とさせ、その後長年頭の中でくすぶり続けていた宗教思想だ。どうやって安心を得るのだろう。厳しすぎるよ。しかしこの場合神は常に個人対応で一人一人のすぐそばにいるのだと思われる。
ルターやカルヴァンから始まったプロテスタンティズムが、なぜ資本主義の源流となったのか?バプテスト他その後の洗礼主義によるさらなる改革を「新プロテスタンティズム」それ以前を「古プロテスタンティズム」と呼び、それぞれを公立小学校と私立小学校に例えた解説がじつにわかりやすい。なるほどこれならマックス・ヴェーバーのいうことも納得出来る。そして現在のドイツ社会とアメリカ社会の根底にあるものの違いが学習できるのだった。
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