漫画家まどの一哉ブログ
「シュルレアリストのパリ・ガイド」 松本完治 著
読書
「シュルレアリストのパリ・ガイド」
松本完治 著・編・訳
(エディション・イレーヌ)
ブルトン中心にシュルレアリスム運動最盛期の軌跡をMAPを見ながら振り返るパリ案内。当時の写真も豊富に、地図をくりかえし掲載して追いかける珍しくも楽しい一冊。
自分はシュルレアリスム運動に人一倍興味があるわけではなく詳しくもないが、興味に打ち勝てず購入。ネットで検索すれば当時とあまり変わらないパリの街の様子を楽しむことができるよう配慮もされている。しかしなんといっても実際のパリを経験しているのとしていないのでは実感が違う。体験していなければ街並みを正確に追ったとしても同じような表面的な印象に終わってしまう。それより本書の意図とは少し違うかもしれないが、シュルレアリスム運動史としておもしろかった。
ブルトンは真面目ないいやつだが、ちょっと一本気というか融通が利かないのか、もう少し緩やかな集まりすれば離合集散も少なかったと思われるが、やはり組織的すぎた。デスノスのナチズムと戦う姿は実に勇敢で悲惨だ。シュルレアリスム運動も遠い昔のことのような気がするが、最後の動きがあったのがブルトンが死んで3年後の1969年。スーポーが死んだのが1990年だから同時代と言えるのかも。
「シュルレアリストのパリ・ガイド」
松本完治 著・編・訳
(エディション・イレーヌ)
ブルトン中心にシュルレアリスム運動最盛期の軌跡をMAPを見ながら振り返るパリ案内。当時の写真も豊富に、地図をくりかえし掲載して追いかける珍しくも楽しい一冊。
自分はシュルレアリスム運動に人一倍興味があるわけではなく詳しくもないが、興味に打ち勝てず購入。ネットで検索すれば当時とあまり変わらないパリの街の様子を楽しむことができるよう配慮もされている。しかしなんといっても実際のパリを経験しているのとしていないのでは実感が違う。体験していなければ街並みを正確に追ったとしても同じような表面的な印象に終わってしまう。それより本書の意図とは少し違うかもしれないが、シュルレアリスム運動史としておもしろかった。
ブルトンは真面目ないいやつだが、ちょっと一本気というか融通が利かないのか、もう少し緩やかな集まりすれば離合集散も少なかったと思われるが、やはり組織的すぎた。デスノスのナチズムと戦う姿は実に勇敢で悲惨だ。シュルレアリスム運動も遠い昔のことのような気がするが、最後の動きがあったのがブルトンが死んで3年後の1969年。スーポーが死んだのが1990年だから同時代と言えるのかも。
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