漫画家まどの一哉ブログ
「オルノーコ・美しい浮気女」 アフラ・ベイン
読書
「オルノーコ・美しい浮気女」
アフラ・ベイン 作
(岩波文庫)
17世紀。イギリス初の女性職業作家によって書かれたドキュメンタリー小説2編。
謎の作家アフラ・ベイン。まさか1600年代に書かれた作品だとは。すでにイギリス文学というものは確立していたのか、読んだかぎりでは充分よくできた普通の小説である。実録小説という体裁で、作者がじっさい見聞きした様子を作者自身も登場して書かれているが、実際はこれも面白くするための企画だったようだ。
「美しい浮気女」:主人公の尼僧は全くのエゴイストでひどい人間だが、彼女の夫である大公は、殺されかけても愛を失わないある意味依存的な一途さが健気だ。
「オルノーコ」:知力・体力・勇気ともに常人をはるかに上回るコロニーの黒人オルノーコ。スリリングなストーリー展開は引き込まれて読んでしまうが、一転平和なエピソード紹介になってみたり、かと思えば激烈な死に様など、二転三転する作品だが後味は悪くない。
「オルノーコ・美しい浮気女」
アフラ・ベイン 作
(岩波文庫)
17世紀。イギリス初の女性職業作家によって書かれたドキュメンタリー小説2編。
謎の作家アフラ・ベイン。まさか1600年代に書かれた作品だとは。すでにイギリス文学というものは確立していたのか、読んだかぎりでは充分よくできた普通の小説である。実録小説という体裁で、作者がじっさい見聞きした様子を作者自身も登場して書かれているが、実際はこれも面白くするための企画だったようだ。
「美しい浮気女」:主人公の尼僧は全くのエゴイストでひどい人間だが、彼女の夫である大公は、殺されかけても愛を失わないある意味依存的な一途さが健気だ。
「オルノーコ」:知力・体力・勇気ともに常人をはるかに上回るコロニーの黒人オルノーコ。スリリングなストーリー展開は引き込まれて読んでしまうが、一転平和なエピソード紹介になってみたり、かと思えば激烈な死に様など、二転三転する作品だが後味は悪くない。
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