漫画家まどの一哉ブログ
うらたじゅん個展「駅で待っている」
京都出町柳のトランスポップギャラリーで開催されている
うらたじゅん個展「駅で待っている」を観てきた。
ローカル線やSLがハガキ大の画面に丁寧に描かれた作品たち。
描線もセピアカラーなら塗り色もセピア中心で、ところどころに青や赤が配色されているという落ち着いたカンジ。関西中心だがいろいろな小さな電車が登場していて雰囲気がある。郷愁を誘うのだがそれを狙っているのではない。だが、どこかしら物悲しげな趣があって、自分は大好きな世界であります。
電車と言えば自分の好きなポール・デルボー(ヘタクソ)。もちろんあのようなシュールで静謐な世界ではない。うらた作品もよく大っきな虫とか周りに飛んでいてシュール的な感覚もあるが、今回はそういった小道具はあまり無しの電車主体の内容で、充分見応えがあった。
やはりうらたさんは漫画家なので、どの作品も絵の背景にストーリーがありそうだった。面ではなく線を主として構成されているのも、いつもの漫画作品を彷彿とさせる。
初めて行ったトランスポップギャラリーで、うらたさんと店主の方を交えて、伝え聞くマイナー漫画界の噂話および表現論を語り合いました。楽しいひとときでした。
http://www.trancepop.jp/
http://junmilky.exblog.jp/
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