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漫画家まどの一哉ブログ

   
「類推の山」 ドーマル 
読書
「類推の山」 R・ドーマル 作


昔持っていた白水社の小説のシュールレアリスムシリーズで面白く読んだ記憶があるので、また文庫で読んでみた。
たとえ話の類であったはずのエベレストより高い類推の山。その山の実在を信じて冒険へ旅立つ主人公たち。山は空間の歪みによって普段とらえられない洋上にあり、先にたどり着いた人々が麓に村を作って暮らしていた。村の一員となった主人公たちはいよいよ年月をかけた登山へ出発する。未完。

出発前の未だ計画を練っている段階での、現実の中に不思議な山の話が割り込んでくるあたりが面白い。シュールレアリスムの醍醐味がある。これが島にたどり着いて、閉ざされた特殊な世界に限定されてしまうと、ふつうの幻想冒険文学になってしまって人畜無害感を感じてしまう。悪い意味で安心してしまうのだ。その意味では未完でちょうどよかったかもしれない。

誠実で楽しい文章。付録の覚書は登山に関する名エッセイ。

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