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漫画家まどの一哉ブログ

   
「失われた地平線」ヒルトン
読書
「失われた地平線」 ジェイムズ・ヒルトン 作

冒険小説の古典ともいうべき作品らしい。インドから小型機をハイジャックされたヨーロッパ人4人がたどり着いたのは、チベットの更に奥深く崑崙山脈のむこうに閉ざされた謎の理想郷、その名もシャングリ・ラ。その僧院には200年以上生きる最長老のラマ僧を筆頭に、歳をとらない人々が暮らしている。彼らは戦争と殺戮によって滅びゆく現代社会をやり過ごし、その後の世の到来を待っているのだ。


ヨーロッパ冒険小説の基本設定がここにあるのではないか。東アジアの秘境に迷い込んで魔術的文明に触れるという着想は、インディージョーンズやスターウォーズなどを見ても同じものを感じる。昔は西洋にとってはオリエントと言っても中東までの話で、それより東は文化があることになっていなかったから、この発想は伝統的なものなのだろう。


さてこの冒険譚が面白いかとうとそうでもない。情景描写にはかなり凝った表現を駆使しているが詩情は感じられない。エンターテイメント全般に言えることだが、登場人物に気持ちが乗らないと、どんな事件が起きようが自分の知ったことかという気がして読むのを止めてしまうのだが、この作品に関してそこのところはギリギリだった。

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