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漫画家まどの一哉ブログ

   
人間50年
織田信長で有名な「敦盛」の「人間50年」とは、じつは寿命のことではないらしいが、それでも人間は50年生きたらかなり違ってくる。

若いうちは未来に見えない時間がいっぱいあって、過去から未来へと向かう時間軸のなかで生きている。典型的なサラリーマンや主婦の人生のコースはあるていど未来へ向かってレールが敷いてあるけれど、そうでなくとも将来はなにか良いことが実を結ぶかもしれない。という希望を持って生きていくことができる。

しかし50歳を過ぎるころになると、自分の能力的限界もとうにわかっているうえに、体力・知力とも衰えを見せ始める。徹夜を連続することはもちろん、集中して勉強して資格試験に挑むなども、なかなか追いつかない。そもそもは野生生物としての限界がきているのだ。
社会的に成功している一部の人を除き、平凡な人間は収入も余裕なく、もちろん返すあてのない借金などできず、家を借り替えようにも保証人もたてられず、とあれば今後なかなか人生を華開かせていくのも難しい。
加えて暗い話で申し訳ないが、病魔に倒れる人もおり、身の回りでもぽつぽつと死んでいく人も増えてくると、未来の時間の少なさにはっとする人も多いはずだ。

今まで時間の矢のなかで見えない未来があるからこそ生きて来れた、その生き方がもはや通用しない年代にさしかかっているのだ。
そこで未来を理由に生きることができないとすれば、考えを変えて、流れる時間のなかではなく、今この瞬間存在しているか、もしくは存在していない(死んでいる)のどっちかだと考えたい。自分が死んでしまう存在であることが、だんだんとリアルに感じられてくる以上、今この瞬間しかよりどころはないんじゃないか。前も後ろも向かずに生きていたい。

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