漫画家まどの一哉ブログ
「黒いピエロ」
読書
「黒いピエロ」
ロジェ・グルニエ 作
フランス青春小説。主人公の青年はクリーニング工場のせがれで、軽トラでホテルなどを回りリネンを回収している。また眼鏡屋のバイトも重ねて家計を助ける毎日だ。彼の交流関係には子供の頃からの友人で、太った金持ちの男がいて広大な屋敷に住んでいる。周りに集まる女たちもある程度裕福な階層に属する人間だ。
そんな中で主人公の彼だけが、この田舎町を出ようともせず、積極的に女性をものにしようともせず、ただ流れのままの生活にあけくれている。
やがて戦争となり街にはドイツ軍が進駐。それも過ぎて戦後、彼を含めて様々な男と女の出来事が静かに終わり、たどりついた儚い日常が今日も続いていく。といった次第。
なんとも静かで流れるように進む。派手な盛り上がりはなく、やや哀調を含み人生のやるせなさを味わうような語り口が心地よい小説だった。
「黒いピエロ」
ロジェ・グルニエ 作
フランス青春小説。主人公の青年はクリーニング工場のせがれで、軽トラでホテルなどを回りリネンを回収している。また眼鏡屋のバイトも重ねて家計を助ける毎日だ。彼の交流関係には子供の頃からの友人で、太った金持ちの男がいて広大な屋敷に住んでいる。周りに集まる女たちもある程度裕福な階層に属する人間だ。
そんな中で主人公の彼だけが、この田舎町を出ようともせず、積極的に女性をものにしようともせず、ただ流れのままの生活にあけくれている。
やがて戦争となり街にはドイツ軍が進駐。それも過ぎて戦後、彼を含めて様々な男と女の出来事が静かに終わり、たどりついた儚い日常が今日も続いていく。といった次第。
なんとも静かで流れるように進む。派手な盛り上がりはなく、やや哀調を含み人生のやるせなさを味わうような語り口が心地よい小説だった。
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