漫画家まどの一哉ブログ
「白土三平伝」カムイ伝の真実 毛利甚八
読書
「白土三平伝」カムイ伝の真実
毛利甚八 著
(小学館文庫)
漫画・劇画史に巨大な足跡を残しながら、その人物が謎につつまれた白土三平。プロレタリア画家のもとに生まれた少年時代から、房総の海で自然と共に生きる老境までをトータルに追う。
プロレタリア画家岡本唐貴の長男として生まれた白土三平。この評伝は弾圧を受けながら各地を転々として暮らす一家の様子と少年時代。紙芝居作家としての独立とその流れでの漫画家デビュー。「ガロ」創刊と「カムイ伝」開始。その後の「神話シリーズ」と「カムイ伝第2部」。房総の海での自然生活。と、生涯を平均して書いてあるので、少年誌でヒットを飛ばしている最も忙しかった頃のことをもう少し知りたかったが分量としてはわずかである。
自分の中では白土三平は「ワタリ」「風魔」などの少年漫画家であり、「カムイ伝」などの大作はさほどの興味をもってはいない。また「神話シリーズ」やナチュラリストとしてのビーパルな暮らしにも関心はない。赤目プロの歴史の中で小島剛夕は大きな存在であるが、個人的にはあの絵柄に馴染めず、「ワタリ」などの少年漫画タッチがいちばんカッコイイと思っている。
赤目プロはファミリービジネスでマルキシストでもあるせいか、白土三平は他の作家たちとグループを作っていない。そのため漫画史の中でエピソードをあまり聞かない。やはり長井さんと知り合って「ガロ」を創刊する頃のいきさつや赤目プロの動向など、ある程度知ってはいるがもう少し書いて欲しかった。
水木さんが紙芝居からスタートしたのは有名な話だが、白土三平も加太こうじと知り合って紙芝居を描いていたとは知らなかった。
「白土三平伝」カムイ伝の真実
毛利甚八 著
(小学館文庫)
漫画・劇画史に巨大な足跡を残しながら、その人物が謎につつまれた白土三平。プロレタリア画家のもとに生まれた少年時代から、房総の海で自然と共に生きる老境までをトータルに追う。
プロレタリア画家岡本唐貴の長男として生まれた白土三平。この評伝は弾圧を受けながら各地を転々として暮らす一家の様子と少年時代。紙芝居作家としての独立とその流れでの漫画家デビュー。「ガロ」創刊と「カムイ伝」開始。その後の「神話シリーズ」と「カムイ伝第2部」。房総の海での自然生活。と、生涯を平均して書いてあるので、少年誌でヒットを飛ばしている最も忙しかった頃のことをもう少し知りたかったが分量としてはわずかである。
自分の中では白土三平は「ワタリ」「風魔」などの少年漫画家であり、「カムイ伝」などの大作はさほどの興味をもってはいない。また「神話シリーズ」やナチュラリストとしてのビーパルな暮らしにも関心はない。赤目プロの歴史の中で小島剛夕は大きな存在であるが、個人的にはあの絵柄に馴染めず、「ワタリ」などの少年漫画タッチがいちばんカッコイイと思っている。
赤目プロはファミリービジネスでマルキシストでもあるせいか、白土三平は他の作家たちとグループを作っていない。そのため漫画史の中でエピソードをあまり聞かない。やはり長井さんと知り合って「ガロ」を創刊する頃のいきさつや赤目プロの動向など、ある程度知ってはいるがもう少し書いて欲しかった。
水木さんが紙芝居からスタートしたのは有名な話だが、白土三平も加太こうじと知り合って紙芝居を描いていたとは知らなかった。
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