漫画家まどの一哉ブログ
「永遠の歴史」 J.L.ボルヘス
読書
「永遠の歴史」J.L.ボルヘス 著
(ちくま学芸文庫)
永遠とは?また時間の循環とは?隠喩とは?「千夜一夜物語」はどのように訳されて来たか?小説作品と相通じるボルヘス珠玉のエッセイ集。
今さら自分が言うことでもないが、ボルヘスのあまりの博覧強記にとてもついていけなくて、様々な文献をめぐりながら彼はこう言ったどう言ったと言われても、ああそんな人もいたんですか…との感想で終わってしまう自分が情けない。
ところが例えば永遠についてこれだけ古今東西の文献の中からいろんな見解を思うまま並べて、盛りだくさんなのだからもっとワクワクしてもいいだろうと思うが、なにか乗っていけないところがある。
これはボルヘスの短編小説についても自分が感じていることで前にも書いたが、書いているボルヘス自身が見えてしまって小説世界に引き込まれるない。同じことがエッセイにもあるのかもしれない。俯瞰できすぎているというか、大図書室の中で全ての本を同列に扱っている気配がなんとなくもどかしいのかもしれない。これは読むこちらの脳の容量が小さくすぐ限界になるせいかと思われる。
「千夜一夜物語」はいろんな人がかなり好き勝手に訳しているようだ。
「永遠の歴史」J.L.ボルヘス 著
(ちくま学芸文庫)
永遠とは?また時間の循環とは?隠喩とは?「千夜一夜物語」はどのように訳されて来たか?小説作品と相通じるボルヘス珠玉のエッセイ集。
今さら自分が言うことでもないが、ボルヘスのあまりの博覧強記にとてもついていけなくて、様々な文献をめぐりながら彼はこう言ったどう言ったと言われても、ああそんな人もいたんですか…との感想で終わってしまう自分が情けない。
ところが例えば永遠についてこれだけ古今東西の文献の中からいろんな見解を思うまま並べて、盛りだくさんなのだからもっとワクワクしてもいいだろうと思うが、なにか乗っていけないところがある。
これはボルヘスの短編小説についても自分が感じていることで前にも書いたが、書いているボルヘス自身が見えてしまって小説世界に引き込まれるない。同じことがエッセイにもあるのかもしれない。俯瞰できすぎているというか、大図書室の中で全ての本を同列に扱っている気配がなんとなくもどかしいのかもしれない。これは読むこちらの脳の容量が小さくすぐ限界になるせいかと思われる。
「千夜一夜物語」はいろんな人がかなり好き勝手に訳しているようだ。
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