漫画家まどの一哉ブログ
変わらぬ近況
巨大地震が東北を襲った日、揺れには驚いたが家の中は無事だった。妻の部屋を含めて幸いにも何一つ倒れていない。不思議なことに本やCDも整然と並んだままだった。
しかし終日余震が続いて、神経を消耗している妻には酷だった。
あろうことか、この未曾有の危機的状況のなかで、仕事がいつもにも増して連続していて、拡大する被害状況を気にしながら、レイアウトワークから手が離せず、なんとも落ち着かない数日を過ごした。
それでも街の人々はのんきなもので、地震などなかったかのようにふらふらと出歩いている人が多かったが、ついに計画停電が始まると一転した。ガソリンを求めるクルマの列。半日しか開かないスーパーで買いだめする人々。わさわさとした空気が街中にあふれる。
やがて原発の様子が刻一刻報道されると、ネット内では今にも最悪の事態が起きるかのように大騒ぎする書き込みが増えて、嫌な気がした。最悪の事態は自分も否定はしないが、あまりに情緒的な反応はやめてほしかった。自分一人になにができようか。
それより多くの人が津波にのまれて一瞬のうちに死んでいるではないか。生き残った人も街も暮らしも壊滅している。原発報道は真実を判断する能力が自分にはないが、被災地の状況は現実だ。これを直視するしかない。
幸い自分の関係する漫画家達はみな無事だったが、編集・出版は計画通りにはいかないようだ。まあ、よいよい。今はアイデアを練るチャンスだと思おう。
しかし終日余震が続いて、神経を消耗している妻には酷だった。
あろうことか、この未曾有の危機的状況のなかで、仕事がいつもにも増して連続していて、拡大する被害状況を気にしながら、レイアウトワークから手が離せず、なんとも落ち着かない数日を過ごした。
それでも街の人々はのんきなもので、地震などなかったかのようにふらふらと出歩いている人が多かったが、ついに計画停電が始まると一転した。ガソリンを求めるクルマの列。半日しか開かないスーパーで買いだめする人々。わさわさとした空気が街中にあふれる。
やがて原発の様子が刻一刻報道されると、ネット内では今にも最悪の事態が起きるかのように大騒ぎする書き込みが増えて、嫌な気がした。最悪の事態は自分も否定はしないが、あまりに情緒的な反応はやめてほしかった。自分一人になにができようか。
それより多くの人が津波にのまれて一瞬のうちに死んでいるではないか。生き残った人も街も暮らしも壊滅している。原発報道は真実を判断する能力が自分にはないが、被災地の状況は現実だ。これを直視するしかない。
幸い自分の関係する漫画家達はみな無事だったが、編集・出版は計画通りにはいかないようだ。まあ、よいよい。今はアイデアを練るチャンスだと思おう。
PR