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漫画家まどの一哉ブログ

   
「英雄はそこにいる」 島田雅彦

読書
「英雄はそこにいる」島田雅彦 作


警視庁特別捜査対策室が扱う重要未解決事件。警察に協力したシャーマンボーイ鳥飼稔彦(ナルヒコ)の霊感により、それまでまったく無関係と思われていた幾つもの事件の同一犯が明らかとなる。その犯人とは世界を影で支配する世界経済評議会、通称「ブラックハウス」に操られる天才殺人犯サトウイチローだった。やがて「ブラックハウス」に反旗を翻すイチローと、ナルヒコ達の戦いが始まる。
シャーマンボーイは霊感使い放題でなんでもわかる。ピカレスクヒーローイチローの犯罪計画も次々と進行。そして真の悪役は世界経済を私物化する「ブラックハウス」のボスでありイチローの実の父親なのだ。


ふつうのミステリーなら1册になるくらいの難事件がサクサクと繋がって行く、大味をものともしない大サービスの展開。悪の組織の設定もネーミング(ブラックハウスって…)も、親子対決も、世界市民のネット上での叛乱も王道をはずれないベタ設定。ベタにベタを重ねて、ひょっとしてこれはなにかの冗談なのか?と思って読んでいるうちバタバタと終わってしまった。


いっさいムダがないが、細かい味わいもない。二人の主人公ナルヒコとイチローの日常と喜怒哀楽をもっと丁寧に描いて、キャラクターに感情移入させてくれれば心を揺さぶられるエンターテイメントとなっただろうが、そんなものはムダだとばかりに骨格と記号でどんどん進むから、狐につままれたような読後感。なんだったんだろうこれは。いっぱいくわされたのか?

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