漫画家まどの一哉ブログ
「自我と無意識」 C.G.ユング
「自我と無意識」
C.G.ユング 著
(レグルス文庫・松代洋一/渡辺学 訳)
ユング心理学を著者自身がトータルにまとめた入門書となるべき著作。
集合無意識といわれると捉えどころがない気がしていたが、人間は個人的生活より先に所属する共同体・集団の共通した暮らしがある。例えば気候の変化や獲物の取れる時期、種を蒔く時期、神事祭事などは無意識のレベルで共有されていてしかるべきで、そこまでなら集合無意識の存在も肯ける。ここを手がかりとしたい。
ペルソナの概念が面白く、社会的な存在としての仮の姿。これも集合無意識の圧力のなせるわざか、本来の個人としての自分を忘れてペルソナに支配されてしまう人がいる。過労死するタイプかもしれない。社会ではトップリーダー的な優れた男性が、家庭では子供のままで、すべて奥さんに頼ってくる例が多いそうだ。なるほどね。
しかし平時に無意識に動かされて空想するという状態がわからない。私個人は空想は全て意識的だ。夢以外に個人的無意識を体験していない以上、アニマとアニムスをはじめマナ人格に至るまで、雲を掴むような話で、納得できるできないの段階ではなかった。たぶん自分は今後とも無意識を意識することはできないだろうと思う。
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