漫画家まどの一哉ブログ
「刑事と民事」 元滎太一郎
「刑事と民事」
元滎太一郎 著
(幻冬舎新書)
裁判における刑事と民事の違いから始まり、裁判と法制度のしくみを日常生活の事例をもとにわかりやすく解説。
ニュースを見ていても告発や告訴、起訴、行政処分などの用語を始め、よく知らないことが多いので学習のために読んでみた。
大枠としての刑事法と民事法があって、その中に刑事なら軽犯罪法や道路交通法、民事なら商法や民法などがあるのだが、重なり合う部分もあって、理解はできるもののしっかり把握するのは簡単ではない。
刑事事件において警察の役割は被疑者(容疑者)を逮捕するところまでで、その後起訴するのは検察の仕事。民事裁判の場合は訴えるのは原告、訴えられるのは被告。この最低限の知識を間違えなければテレビドラマも楽しめるという訳だ(見ないけど)。
それくらいはわかるにしても、法的にはもうひとつ行政処分というものがあり、交通違反の反則金やインサイダー取引の課徴金などがそれらしい。ただ行政裁判で訴えられるのは行政の側というややこしい話も。
後半ではビジネスや日常生活でのトラブルを、過労死・不当解雇・医療過誤・欠陥住宅・不倫・万引き・セクハラ・パワハラなど具体例をあげて解説。これは読み物として楽しめばよい。(楽しいか?)
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