漫画家まどの一哉ブログ
「煙突の見える場所」
映画(mixi過去日記より)
「煙突の見える場所」
1953年
監督 五所平之助
原作 椎名麟三
出演 田中絹代 上原謙 高峰秀子 芥川比呂志
椎名麟三を読んだところなので、椎名麟三原作の映画を観てみた。
昭和20年代の下町。場所によって2本にも4本にも3本にもなる、大きな煙突が見える下町を舞台にしたヒューマンドラマ。舞台となる小さな家の1階には、田中絹代と上原謙の夫婦が住んでいて、2階の二間をそれぞれ高峰秀子と芥川比呂志に安く貸しているという設定。その家の一階にある日、見知らぬ赤ん坊が預けられ、しかも添付された戸籍謄本を見ると、妻(田中絹代)の籍は空襲で死んだはずの前夫の籍となっているというややこしい展開に。社会正義をふりかざす芥川比呂志は、言い出した手前、想いを寄せる高峰秀子の目もあって、赤ん坊の父親を捜してまわるハメに落ち入るが…。(役名省略)
田中絹代と上原謙は昔風の日本的美男美女だが、くらべて若い高峰秀子と芥川比呂志がぐっと現代的な顔立ちで、俳優といっても時代によってだいぶ違うもんだと思う。
上原謙は気の弱い亭主の役がぴったりだ。そして若い高峰秀子は凛とした美しさがあった。
それにしても昭和20年代の街と暮らしの、いかに現代と隔たっていることよ。
昨今、昭和30年代がブームだが、かなり美化されていると思うので、やはり昔の日本映画を観たほうがいいと思うよ。まずボクらあたりが、高度成長以前の日本を知っている最後の世代だと思うので、若い人はこの映画を観てもなにやってるのかわからないかも。例えば炭をおこして火鉢に入れるとか…。
「煙突の見える場所」
1953年
監督 五所平之助
原作 椎名麟三
出演 田中絹代 上原謙 高峰秀子 芥川比呂志
椎名麟三を読んだところなので、椎名麟三原作の映画を観てみた。
昭和20年代の下町。場所によって2本にも4本にも3本にもなる、大きな煙突が見える下町を舞台にしたヒューマンドラマ。舞台となる小さな家の1階には、田中絹代と上原謙の夫婦が住んでいて、2階の二間をそれぞれ高峰秀子と芥川比呂志に安く貸しているという設定。その家の一階にある日、見知らぬ赤ん坊が預けられ、しかも添付された戸籍謄本を見ると、妻(田中絹代)の籍は空襲で死んだはずの前夫の籍となっているというややこしい展開に。社会正義をふりかざす芥川比呂志は、言い出した手前、想いを寄せる高峰秀子の目もあって、赤ん坊の父親を捜してまわるハメに落ち入るが…。(役名省略)
田中絹代と上原謙は昔風の日本的美男美女だが、くらべて若い高峰秀子と芥川比呂志がぐっと現代的な顔立ちで、俳優といっても時代によってだいぶ違うもんだと思う。
上原謙は気の弱い亭主の役がぴったりだ。そして若い高峰秀子は凛とした美しさがあった。
それにしても昭和20年代の街と暮らしの、いかに現代と隔たっていることよ。
昨今、昭和30年代がブームだが、かなり美化されていると思うので、やはり昔の日本映画を観たほうがいいと思うよ。まずボクらあたりが、高度成長以前の日本を知っている最後の世代だと思うので、若い人はこの映画を観てもなにやってるのかわからないかも。例えば炭をおこして火鉢に入れるとか…。
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